PrimaryCareSymposium

  • 2009.09.12 Saturday
  • 18:18
 アストラゼネカの勉強会へ参加しました。国立病院機構福岡病院の下田先生の喘息の講演が非常に勉強になりました。
 現在は、気管支喘息への客観的な状態の確認が必要との事でした。病因である炎症所見の確認として、喀痰中好酸球数の確認が重要のようです。健常者では、2%以下です。あるいは、呼気中のNO濃度測定で確認出来るようです。ただ、どれも簡単には測定できません。そのため、代わりの指標として、気管支の炎症が強くなれば、当然、喘息発作が頻回となり、そのためSABA(サルタノールやメプチオン)の使用が増えます。SABAの使用回数と呼気NO濃度とは、相関関係にあるとの事でしたので、常に、患者のSABA使用回数を確認し、使用を0にもって行くように、薬の処方をすればよいようです。
 現在、合成ステロイドが良く使用されますが、これの、喘息治療効果は、ステロイドであることを自覚する必要があります。したがって、使用量も、十分なステロイドが吸入される量を設定する必要があります。
 実際、治療開始時には、中間容量より開始するようです。パルミコートであれば800μ、フルタイドなら400μからです。特に、吸入ステロイドは、抹消から中枢への十分な到達が必要であり、理想の粒子径は、2〜3μが良いとの事でした。パルミコートでは、2.6μで一番良いようです。ちなみに、フルタイドは、5.4μで、吸入量のほとんどは、口腔、咽頭、中枢でまでで、抹消へは、届かないようです。
 フルタイドの800μ以上使用する際は、カンジダ症や、副腎抑制に注意が必要です。パルミコートでは、カンジダ症、副腎抑制の報告はなく、非常に安全な吸入ステロイドです。
 したがって、喘息患者に対する、導入は、パルミコート800μで始めるべきです。
 現在、日本、海外を含め、喘息の治療には、どの段階でも必ず、吸入ステロイドを使用する必要があります。内服のみでの治療を受けている患者さんは、注意が必要です。なぜなら、吸入ステロイド無く内服だけで管理されている場合、いくら喘息発作のコントロールが良好であっても、罹病期間が長くなれば、呼吸機能の低下がみられます。早急に、吸入ステロイドの使用をするべきです。
 呼吸機能検査では、最初に、抹消での障害(呼吸機能検査の山からの、なだらかな勾配が下へ、乖離する。)が出現し、後に、中枢性障害(呼吸機能検査での山が低くなります。)が出現します。採決での、血中好酸球割合が6%以上であれば、何らかのアレルギー反応があるようですので、喘息患者の採決で白血球分類の確認をたまにはする必要があるようです。
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