ラジレス錠発売...

  • 2009.10.29 Thursday
  • 07:47
「レニン阻害薬の治療戦略を考える」に、参加してきました。非常にすばらしい薬がついに発売されました。RAS系での最上流の阻害薬です。キマーゼ発見者の浦田先生等が講演してくださいました。
 ラジレス(アリスキレン)は、シャープにレニンを直接阻害するようです。しかも、血中のレニンだけでなく、組織中のレニンにも、直接作用し、阻害するようです。そのため、内服中止で血中の濃度が低下しても、組織中のラジレスはまだ、組織中に存在し、実際には、徐々に、濃度の低下が見られ、急なBP上昇などがないようです。Ca拮抗薬との違いと思われました。これは、ARB、ACE-Iと同じと思われます。
 今までは、ACE-Iでは、十分な血圧抑制作用が見られませんでした、それは、キマーゼの存在がありました。キマーゼが、Ang気Ang兇吠儡垢垢襪燭瓩任后ACE-Iにより、血中Ang兇低下すると、Ang気上昇します。しかし、組織中に(間質)では、キマーゼの活性が上昇しており、器質となる、Ang気上昇していますので、組織中にAng兇上昇していきます。したがって、ACE-Iでは、血中Ang兇蓮減少するが、組織中のAng兇蓮⊂緇困垢襪茲Δ任后
 実際、Ang兇料反ッ翡仕戮蓮血中濃度の10倍以上です。
 キマーゼは、実際白血球(特に、単核球)により産生され、組織中に運ばれます。したがって、男性、HOMA-R、WBC,CRP等の上昇している、炎症所見のある人では、キマーゼの活性が上昇しています。
 心筋細胞内での研究では、レニン、アンギオテンシノーゲン、キマーゼが、同一細胞内に存在しているようです。したがって、ACE-I,ARBでは、Ang兇了裟戸淦はできないようです。そのため、最上流のレニンの阻害が一番効率的と思われます。
 RAS系に関して、代謝経路を示します。
       アンギオテンシノーゲン
 アリスキレン −I レニン ↓
          Ang
ACE-I −I ACE ↓ ↓ ヒトキマーゼ
          Ang
         ↓ ↓
  ARB -I  AT1R  AT2R
以上です。
 いくつかの、試験の結果も紹介されていました。
ALOFT試験(心不全患者を対象とした試験)
 BNPの大幅な低下がみられた。
 BNP:心筋細胞の拡張刺激に相関して上昇すると考えられる。
ALLAY試験(左室肥大患者への試験)
 ARBとの併用薬での、良好な効果があった。
AVOID試験(糖尿病、高血圧の患者での腎保護作用試験)
 ARBと比較しても、尿中Albの低下が見られた。

近大腎臓内科の有馬先生の講演で、面白いコメントがありました。
 腎臓内のAng兇稜仕戮老戝翡仕戮犯罎戞■鰻紊ら2桁の位で高いようです。したがって、ARBを投与した際に、血圧降下効果がなくなっていても、増量することで、尿中蛋白の減少が可能との事でした。現在、臨床での使用量では、無理な量のようです。したがって、より強力なAng桐淦作用があり、臨床上使用できる薬剤が求めれれます。
 腎臓でのレニン産生細胞は、傍糸球体細胞です。DRI(direct renin inhibitor:ラジレス)は、強く傍糸球体細胞に移行し、レニンへの直接阻害作用をはっきします。Ang兇了裟戸淦する事により、近位尿細管での、Na再吸収を抑制し、水の再吸収が抑制されま。今までには、近位尿細管へ作用する利尿薬は存在していませんでした。DRIは、利尿薬として考えられるとの事でした。
 画期的な新薬と思われました。当クリニックでも、難治性高血圧症の患者さんに、早速使用したいと思っています。
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